子供の好き嫌い、子供のうちから克服すると大人になってからも「自分の健康のために食べる方法」を身に着けることにつながります。具体的にどうすれば食べられるのか?という方法を紹介します。
子供の好き嫌い、放っておくと危ないかも
子供に限らず大人だって好き嫌いはあるものです。だから無理に嫌いなものを食べさせることもないじゃないか、という意見だってあります。だけどできれば好き嫌いが少ない方が将来にわたるメリットが大きいと思います。
子供の好き嫌いを放置しておくとどうなるか?
子供の好き嫌いを放っておくと将来どんなことが起き得るのか考えてみます。
偏食に育つ危険性
野球選手のイチローみたいなカレーばっかり食べる、という大人になるかもしれません。本人はともかく配偶者など身近にいる人が大変になるでしょう。食べられる食材で栄養バランスを考えたり、一緒に外食できる場所も限られてきます。
肥満になる危険性
酢昆布や煮干しが大好き!という子供でない限り、油っぽかったり高カロリーな食べ物を好き好んで食べるのが子供というものです。ハンバーグが大好きすぎれば、ハンバーグが入ったハンバーガーだって好きだし、つくねやミートボールなども好きになります。
こういう風にして似たような調理法の食べ物をローテーションするような食生活になるとどんどん太るようになります。子供の頃からこのような食生活になると、大人になってもなかなか抜け出せず肥満に悩むようになるかもしれません。
ゆくゆくはメタボになる危険性
子供の頃の食習慣が将来に繋がっていくことを考えると、子供の頃の好き嫌いを放置しておくことは「好きなものばかりを食べていい」という風にしつけてしまいます。
自分の好きなものを好きなだけ食べる、ということは健康のために食べるということとは違います。
高カロリー食品が溢れている現代では何も考えずに食べていると中年になってメタボで苦しむことになるかもしれません。
子供の好き嫌いを直すと子供の健康が手に入る
子供が美味しく食べられるものに、全ての必要な栄養素が入っているなら好き嫌いを直す必要はないんです。 子供の健康を保つために必要な栄養素が、子供が嫌いなものに入っているから、やっぱりどうしても食べてほしいですよね。
そしてゆくゆくは子供自身が、自分の健康に必要なものを自分で考えて食べられるようになるのが目標です。
今は食べられなくてもいつか食べられるようになると信じてあげ続けることが大切なのかもしれません。勉強と同じで、今はできなくても何度も教えたり、やってみることで出来るようになる、と子供を信じてあげるしかないんだと思います。
子供の時の嫌いな物って大人になったら食べられるようになる?
子供の時に嫌いなものでも大人になったら食べられるなら、子供時代の好き嫌いは多少目をつぶってもいいかな?と思ったので、周囲の大人に「子供時代に嫌いだったものが食べられるようになったか?」聞きまくってみました。
結論から言うと「人によりけり」みたいです。 ふきのとうとかわらびみたいな独特の苦味があるものが急に大人になると美味しく感じる…という人もいれば、未だにピーマンが食べられないという人もいました。
ちなみに私が大人になっても好きになれない食べ物は、肉の脂身です。 食感がぶよぶよしていて胃もたれするので苦手なんです。でも子供の頃に苦手だった山菜類や魚などは美味しく食べられるようになりました。
子供の好き嫌い対策、やってはいけない NG 行動
どんな子供でも少なからず好き嫌いはあるものです。今後その子が嫌いなものを食べられるようになるかどうかは、近くにいる人の対応がすごく影響してきます。
次のような行動をしていると、嫌いなものをより一層嫌いになったり、 食べてみようという気持ちは消え失せるかもしれないので注意してください。
嫌いなものを残したら怒る
せっかく料理したのに嫌いだからといって残されたら腹も立つものです。でもここはぐっとこらえて子供の気持ちに寄り添ってください。かなりムカムカするかもしれませんが、自分が用意したものを全て何が何でも食べさせる!よりも、子供自身が自分で必要だと思うものを選んで食べられるようになる!方がずっと価値があります。
そして残したら怒られる、 という体験があると「食べたことがないもの、 美味しくなさそうなもの」を一切食べなくなります。もし食べられなくて残すと怒られることが分かっているからです。こんな風にして食べられないものや、嫌いなものが増えていくことになるのです。
嫌いなものを刻んで小さくする
よくやりがちなのが嫌いなものを刻んで小さくしてハンバーグに混ぜたり、ご飯に混ぜるやり方です。これをやってしまうとどうしても無理矢理感が出てしまいます。 子供だって馬鹿じゃないのでこんなやり方をすると反発心が芽生えてしまいます。
小学校に行き始める前くらいの子供なら反発心が生まれないかもしれないですが、「自分で頑張って食べられた」という体験ではないので達成感もありません。
なんとなくだましうち的に食べちゃった、というだけで「自分でやったんだ」という成功体験にならないのでお勧めしません。要するにこの方法だとサプリメントで栄養を取ってるのと変わらないのです。
嫌いなものだと分からない見えない料理
嫌いなものを刻むのと同じようなやり方で、ミキサーですりつぶしてしまったりスープにする方法もあります。 これも自分で嫌いなものが食べられた、自分で選んで食べたんだ、という行動がないです。
なので将来自分の健康のために食事を選ぶ、 という能力が身につかないです。
どちらかと言うと、 野菜嫌いな子供が大人になって、仕方なく野菜を食べるために野菜ジュースを飲むみたいなことと同じです。そこにはどんな野菜をどれだけ食べたらいいのか?という考えはすっぽり抜け落ちているのです。
子供の嫌いなもの代表
子供の嫌いなものというのは、ほぼ一定の人気?があるようです。まあ、 子供の味覚辛そうと美味しくないと思うものは同じ、 というわけですね。
野菜類
野菜の中でもピーマン、人参、春菊などの香りが強い野菜が嫌われているようです。 大人でもそのまま生で食べると美味しくない類の野菜は、子供からするとまずい野菜と考えていいですね。
魚類
魚が嫌われる一番の理由は骨です。骨を取るのがとっても面倒くさいみたいです。そして運悪く骨が刺さったことがあると魚嫌いは決定的になってしまいます。
後は味が苦手ということもあります。たらやカレイなどの魚は味が淡白な分、香りが強いので嫌われてしまう理由になっています。
豆類
豆が嫌いな子供も結構います。煮豆などは味が単調だったり、薄味だったりするとあまり食べてくれないものです。
また食感がボソボソしている、というところが嫌われている理由のようです。
子供と一緒に「どうしたら食べられるか」を考える
子供の嫌いなものを食べさせる、と言うとどうしても親が主体になって食べさせるという考えになりがちです。 でも本来の目的は子供自身が将来にわたって「 自分の健康に必要なものを選ぶ力」をつけさせるのが好き嫌いを克服する目的です。
なのでここは子供と一緒にどうやったら食べられるのか?どうして食べるのか?を一緒に考えてください。
まずは食べると体にいい、を教える
子供は自分が嫌いなものをわざわざ食べる方法を考えてくれませんから、この美味しくないものを食べると自分の体に起きる良い変化を教えていかなきゃいけません。
例えばすでに肥満気味の子供には、食事に野菜を取り入れると無理なく痩せていくことができる。こう教えるだけで肥満を気にしている子なら野菜を食べてみようという気持ちになってくれます。
成績に悩んでいる子なら、魚を食べると記憶力が上がって成績が上がるよと教えるだけで、 魚に対する見方が変わったりします。
具体的に調理法を考えてみる
子供がこんな調理法だったら食べられるんじゃないか?という方法を色々一緒に考えてみましょう。 子供が自分で選んだ方法なら、無理強いされている感もなく自分から苦手なものを克服する、という体験にもなります。
野菜の調理法
野菜は油で調理するのが一番美味しく食べられる方法です。サラダだってノンオイルドレッシングで食べるよりもオイリーなドレッシングで食べる方がおいしいですよね?野菜は本当に油と相性がいいんです。
ピーマンなら子供に一番人気なのはピーマンの肉詰めです。ピーマンの肉詰めでもピーマンが大きすぎて食べられないなら、チンジャオロースがおすすめです。チンジャオロースーは味が濃くてお肉も一緒に食べられるので結構ピーマン嫌いの子供にも楽に食べられると思います。
人参の克服方法はやっぱりカレーが一番美味しく食べられると思います。カレーの人参も食べられない、なら素揚げにしてお菓子にするといいかもしれません。
魚類の調理法
魚の骨はどうしてもあるんだ、骨がない魚はない!とは思いますが、特に小さな子供にとって魚の骨を取るのはすごく大変なことです。
小学生くらいの子供になったなら魚の骨を自分で取る、という経験は必要です。 でも小さいうちは骨を抜いた魚を買ってきたり、調理前に骨抜きで取り除いて調理してあげると小さいうちから魚嫌いが克服できる可能性があります。
小学生炎になったら魚の骨を取るくらいの手先の器用さは必要になるので、魚の骨を取るのが面倒だから嫌いという場合には、魚を好きにさせる前に手先の訓練をさせた方がいいです。編み物だったり、折り紙だったり、ピアノだったり、手先を使うものなら何でもいいです。 男の子だったらプラモデルとか細かい部品があるおもちゃとかで遊ばせると良いかもしれません。
豆類の調理法
ボソボソした食感が嫌だ、という場合は一緒にすり鉢で潰す調理方法もいいと思います。(お母さんが一緒に、自分が嫌いなものを克服するために行動してくれた、そんな体験だけでも価値があると思います)
でも実際のところボソボソ食感は嫌な子は、 揚げた豆が一番だと思います。 よく給食で出てきた大豆の甘辛揚げ !あれだったらたくさん食べてくれると思います。
豆の味が嫌! という場合は子供が好きな味にしてしまいましょう。 子供が好きな味といえば照り焼き味とかケチャップ味です。 豆はケチャップ味が合います。給食メニューで言うところのチリコンカンがおすすめです。(給食のメニューって子供が食べられるようによく考えられてると思います)
煮豆だったら食べない子でもトマトとベーコンで煮た豆は美味しく食べてくれますよ。
もっと色んな食材の調理法が載っているおすすめな本が↓これです。幼児だけでなく小学生もイケます。というか、小学生が一番好き嫌いする時期(好きなものばかり食べる時期)なので小学生をお持ちの親御さんにもおすすめです。
唯一無二の子供の食事の本です。 1人目の子供の食事にかなりスランプに陥り、子供が余り食べなくなったのが更に私には痛手で困り果てて、探して辿りついた本でした。
子供に関する多方向からのプロフェッショナルな
方のお話が掲載され、その内容がどこにでもある
ような話しとは一味違い、納得したり
目を通しているお母さん方に対しての優しさが
伝わり、前向きになれて 今までのやり方を否定するような事もなく 素直に受け入れられました。レシピもしかり、ありそうでなかったレシピが
多く、決して難しくもない 取り分けや大人でも
食べれる レシピばかり。
写真も大きく、大きさや質感も伝わってくる
ような感じで これは実際調理して 食べさせるには重要なポイントだと思います。到着してすぐに、昼、夜で一品ずつ作りました
難しくなく出来、子供は喜んで食べていました。
もちろん私も子供も笑顔でいっぱいになりました。本の購入にあたり藁にもすがる思いで
少し高いかなぁ、また失敗したら嫌だなぁと
思いながらでしたが きちんとプロフェッショナルな方の裏付けのある 食事の本としても
レシピ本としても納得のいくものでした
読んでいて、胸がいっぱいになる 温かさも残り
頑張りたい‼︎と思えましたコメント| 37人のお客様がこれが役に立ったと考えています.
Amazonレビューより
一緒に料理をすると一石二鳥
単純に好き嫌いをなくそうとして嫌いなものを何とかして食べさせるというのはうまくいきません。「食べる」 ということを通していろんなことを一緒に教え込むと良いと思います。 その中でも一緒に料理をすることはとっても良いことだと思います。
料理をするというのは、段取りを考えたり、衛生を考えたり、危険予測をしたり、手を使ったり、水を使ったり、火を使ったり…とにかくいろんなことができないと料理自体できないものです。
一緒に料理をするだけで、 栄養バランスの他にも子供の手先の訓練や段取り方法や衛生観念なども 一緒に教えることができます。
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