さいづちごろしょの意味を調べてみた

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小学2年生の教科書、「さんまいのおふだ」に出てくる謎フレーズ「まだでるうんこ、さいづちごろしょ」の意味を調べてみました。

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あらすじ

寺の小僧が山姥がいる山に桜の花をとりに行くと言ってきかないので、和尚さんが三枚のお札を「どうしても」という時に使えと渡す。

小僧が桜を選り好みするうちに夕暮れになった。そうこうするうちにどんどん谷の深くに入り込み、道に迷ってすっかり辺りが暗くなる。

山の中のおばあさんの一軒家に泊めてもらうと、このおばあさんは小僧を食べるつもりだったらしい。

 

小僧はおばあさんから逃げるためにトイレにかけこむが、おばあさんに腰縄を付けられてしまう。腰縄を柱に括り付けて和尚さんからもらったお札をつかって時間をかせごうとする。

さいづちごろしょが出てくる部分

このトイレの場面、小僧ではなくお札がトイレで踏ん張っています。おばあさんが「まだか、まだか」とせかすたびにお札が「まだうんこがでるよ、さいづちごろしょ」と返事をします。

本によっては「まーだまだぴーぴーのさかーりー」

教科書では「まだ出るうんこ、さいづちごろしょ」

ピーピーの盛り…は分かる。けどさいづちごろしょ…?

さいづちごろしょの解釈

さいづちごろしょの意味を色々調べてみましたが、どれもはっきりした定説がないです。知恵袋でも、誰にも分からない…みたいな回答しかなかったです。

Twitterで「さいづちごろしょの意味を教えて」という呼びかけにもほぼ返事が無いという…。

どうやらはっきりした解説も解釈も無いらしいですね。ですが、有志?の方々が独自の見解をネット上に揚げてくれているので紹介します。

うんこを気張る表現という説

さいづちごろしょの才槌は木づちの先の方のことらしく、木づちでうんこを打ち付けるような意味ではないか?という見解がありました。

ごろしょの意味は不明なんですが、うんしょ、こらしょ的な掛け声(つまりうんこを木づちで打ち付けるように気張っている様子)をあらわしているのでは?という説。

うんこが固くて出ない節

さいづちごろしょというのはうんこが才槌のように硬くてお腹の中でゴロゴロしていてまだ出て来ないという説。

謎の鬼という説

さいづちごろしょという言葉のイメージから才槌をもった殺し屋…という説。

怖すぎだろう、山姥より危険だぞこれは。

でっかいうんこがゴロゴロ出てる説

才槌のような大きなうんこがゴロゴロと出てきているという説。

ゴロゴロ=ごろしょ…なるほど~。

平謝りする様子という説

うんこが出る様子という説以外にも面白いのが平謝りする様子をあらわしているという説です。

「まだう○こが出るんです、(山姥さま、)才槌がひっくり返ってどうしようもないかのごとく頭があがらないほど申し訳ございません!ごめんなさい!!」

感謝織さんより引用

才槌(木づちのほかにも金槌という意味もある)は頭が重い道具なので、頭が上がらない様子をあらわしている…という解釈です。

どの解釈がふさわしいか?

色んな説があって面白かったです。で、話の前後関係からどの説がふさわしい解釈なのか考えてみました。

このさいづちごろしょのシーンは山姥が小僧を逃がすまいとトイレを監視しているシーンです。なので小僧がトイレにこもるにはこもるだけの理由が必要です。

ということは、うんこが出ないか、出続けているか?という状況じゃないといけません。絵本の中には出続けている状況である、ピーピー腹の表現がありました。

でもさいづちごろしょ、という言葉はピーピーよりも便秘な感じがしますね。固いうんこが出そうで出ない、そんな感じじゃないかと思います。

なので、私の解釈は「うんこを気張って掛け声をかけている様子」です。

現代語訳をするなら「うーんうーん、かったいうんこが出てこなーい。出てこいうんこ。」という感じでしょうか。

現代語に直すと元の方言のリズムの良さが無くなってしまうのでぜひ元のリズム、絵本などの洗練された表現を一度は読んで楽しんでください。

三枚のお札を読むには

三枚のお札はいくつかの形で出版されています。それぞれ良さがあって、どの話口も面白いです。

絵が迫力な三枚のお札

とにかく絵がよく山姥を表現しているのが

です。

これは小さな子供から大人まで幅広く使える絵本なので、初めての1冊に持ってこいです。

このちょっとすっとぼけた山姥がちょうど語り口にハマっていて小さな子供にも印象に残ります。

ピーピーのさかり!と雰囲気がある三枚のお札

さいづちごろしょじゃなくて、ピーピーのさかりバージョンが

です。

これ、パッと見は地味な絵本なんですが、日本語としての最高なリズムな語り口になっています。言葉の楽しさ、擬声語の良さが良いです。

この本は詩的表現とか日本語のリズムの出し方の勉強になると思います。言葉の楽しさを味わうならこのバージョンも捨てがたいです。

まんが日本昔話バージョン

三枚のお札はアニメ化もされています。まんが日本昔話にありました。YouTubeには無いですが、Amazonにありました。プライム会員無料だったので見てみました。

まんが日本昔話シーズン1のエピソード19にあります。

ちょっとずつ話が変わっていて、これは花摘みじゃなくて栗拾いに行きます。小僧はやんちゃ坊主という設定。

あと、うんこじゃなくてしょんべんもれる~になっています。

プライム会員については

このバナーから詳しく見てください。

Amazonkindleバージョン

とにかく安くてすぐに読みたいならAmazonkindleバージョンが良いです。75円。

kindle端末じゃなくて普通のスマホからも読めます。(kindleアプリが必要ですが無料アプリです)

kindleの読み放題対象なので登録するとタダで読めますが、三枚のお札だけよむなら単品買いがお安いです。

コメント

  1. 大石 源太 より:

    さいづちごろしょ!いろんな解釈。まとめていただきありがとうございます。参考になりました。

    • toiro より:

      お役に立てたようで良かったです。良かったらまた育児日記のようなこのブログを見に来てくれると嬉しいです。

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