ひなまつりに向けて子供が喜んでくれるデザートを考えました。簡単に菱餅みたいな3色ゼリーが作れます。
菱餅の意味
菱餅は菱の実を入れた餅で、菱の実には子孫繫栄とか長寿になるという縁起がいいものです。
菱の実だけを使った餅は白い色だけで現在の3色、5色のものとは違いますね。どうやら明治時代くらいから、さらに良い縁起を込めて色とりどりのものに変わっていったようです。
ひなまつりは女の子のお祭りですが、女の子には子孫繫栄を願って祝っていたようです。
どうして菱餅を食べるのか?昔の人達の願いとかも子供達に話していこうと思います。
(日本人なら年中行事の由来くらい知らないと恥ずかしい場面があるかもしれない…という下心)
菱餅の色の意味
菱餅の色には意味があるので、これも一緒に子供に話して聞かせないといけないですね。
白は菱の実で子孫繁栄、長寿
緑はヨモギの色で厄除けと健康
桃色はクチナシの色で魔除け
という意味があります。いやーーー、紅白餅に春先だから緑が足されたのかと思ったら、どれにもきちんと意味があるんですね。
あと、さらに最近は黄色やオレンジを入れることもあるようです。
黄色とオレンジは最近になって加わった色なので、日本古来の意味というより後付けのような気がしますが、黄色は月をあらわし、オレンジは太陽をあらわしているようです。
菱餅ゼリーの作り方
菱餅ゼリーの作り方なんですが、3色か5色のゼリーを作ればいいんですが、簡単に作れるものがあります。
それはかんてんぱぱ しあわせの4色かんてんという便利ゼリーです。
ゼリーというか、文字通り寒天なのでゼリーよりは固い仕上がりになります。ゼリーは菱型に切り出すとプルプル過ぎて菱型じゃなくなってしまうので寒天の方が都合が良いです。
かんてんぱぱ しあわせの4色かんてん | ||||
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で、せっかくなんで5色で作ろうと思ったんですが、1色が1cmの厚みにすると5色では5cmになるんですが、ちょっと可愛くない…仕上がりになります。
全部で3色使いで1色を1.2cmくらいにした方が美しく仕上がりました。
ちなみにこの4色寒天、ほのかな甘さです。あんみつに入っている四角い寒天みたいな、あれくらいの甘さです。
歯ごたえがあって、他にはないおいしさなんですよね。市販のゼリーとか市販寒天ゼリーにはない歯ごたえです。売っているのはこれに比べるとすっごく柔らかいです。
この4色寒天は固いので菱型にしてもしっかり立つし、色もほのかな色なので本当にひなまつり向きです。
菱餅の色の順番
いざ、ゼリーを流す段になって色の順番が分からない…。
調べてみると、2パターンの順番がありました。
- 下から 緑白桃色
- 下から 白緑桃色
この二つのパターンです。
これは春先の地面と雪と花をあらわしているようです。雪の下に緑があるのか、雪の上に緑が芽吹いてくるのか、の違いのようです。
地域差があるようですが、私は一番下が緑、真ん中白、上が桃色にしました。その方がゼリーが綺麗な層になるかと思ったのです。
流し型を使おう
ゼリーとか寒天が好きなら1個は持っていると便利なんですが、たまにしか作らないなら買うのは微妙かもしれないのが流し型。
サンエー 玉子豆腐器 9個取(仕切付)ATM2701 | ||||
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これ、中の仕切りが取り外せるので大きい1個のゼリーを作ることができます。で、取り出すのも2枚になっている内型を引っ張り上げるだけで綺麗にとれます。
この型に1個の大きい3色ゼリーを作って取り出して菱型に切り出すとエッジがピンとした美しい菱餅ゼリーが出来上がります。
ガラス容器とかに流すと取り出す時に崩れてしまったり、端っこが丸く仕上がるので、やっぱり綺麗に作るなら流し型が良いです。
ゼリーの他にもチーズケーキとか、ようかん、パウンドケーキ型とかにも使えるので迷っているなら買っちゃえ、とおすすめします。
寒天は固まるのが早い
今回は
を使ったんですが、寒天は固まる温度が高いので常温で固まります。ゼリーは冷蔵庫に入れないと固まらないので層にするにはちょっと面倒なんです。
3月なら室温も低いので手際よく、テンポよく作れます。
3色寒天を順番に流し入れる
3色寒天を3層にするための手順を紹介します。
- 一番はじめの色は緑にしたので小鍋に400㏄のお湯を沸かします。3分位?で沸きます。
- 次にメロン味の寒天粉を入れて1分混ぜます。(説明書に1分って書いてあるけど泡だて器で混ぜるなら30秒くらいで十分ですね)
- 溶けたら流し型に流し入れます。
- 同じように次の白い寒天も溶かしていきます。鍋を洗ってお湯が沸いて寒天粉を溶かしているうちに1層目が結構固まってきています。
- 1層目の表面が触ってもくっ付かなくて、寒天自体もしっかりしているなら2層目を流しても大丈夫です。ここでしっかり固めすぎるとくっつかない事があります。
- 3色目のイチゴ味も同じようにして、2色目の寒天の状態を見極めて流し入れます。
3層にするポイント
綺麗な3層にするポイントは前の層がちょっと柔らかいかな?というタイミングで流し入れることです。
後は流し入れる時にそーっと入れる、これも大事です。勢いよく流し入れると寒天の表面に穴が開いて色が混ざってしまいます。
でも一番大事なのは楽しく作って食べることだと思います。大人だけでこの3色寒天を作ると手際が良すぎて、前の寒天が固まり切らないうちに流し入れて混ざることもあります。
けど、子供と一緒に作ると絶妙に時間がかかるので程よいタイミングで流し入れることができてうまくいったりします。
子供といつまでこれを作れるかなぁ、大人になったら思い出してくれるかしら、と思いながら今年も作ろうと思っています。
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