福嶋隆史さんの本当の国語力が驚くほど伸びる本、というのを読みました。この通り実践してみたら、文章を作るのが簡単だと思えるようで、作文が詰まることが少なくなりました。
国語力ってなんだ
「本当の国語力が驚くほど伸びる本」で主張している国語力とは小手先の熟語の多さとか、言い回しとかじゃなくて、作文の基本となる型のことを言っています。
Amazonベストセラー国語本
うちの子、本当に作文が苦手なので「どうしたらいいんだろう」「何か良い問題集はないものか」と探していました。以前は気にも留めていなかったベストセラー「本当の国語力が驚くほど伸びる本」が急に気になったので買ってみることに。
こういう本って啓発本だと思って毛嫌いしていたんですが、内容を読むと実践本でした。自由な作文を書こう!みたいな精神論じゃなくて、こういう型を覚えて書く!みたいな内容です。
基本の型
作文を作るときに、だらだらと内容を重ねてしまったり、比較するポイントがずれて主張がブレてしまった作文を書いてしまったり…。
そういう読んだ人の心に響かない文章は「基本の型」にはめることで読みやすくなって響く文章になる!というのが主な内容です。
構成を考えられない子
うちの子の文章を読んでいると…
飴はおいしいです。
甘いし小さいので、どこでも持ち運べて簡単に食べられるので良いと思います。
私は飴がおいしいと思います。
のような「あ、ふーん」みたいな文章を書いてきます。
書きたいことを際立たせる技術
筆者である福嶋先生に言わせると多分「飴が際立っていない」んだと思います。
- 甘くて小さいならチョコでもいいじゃん
- 簡単に食べられるお菓子は他にもあるじゃん
みたいな疑問が浮かんでくると説得力のある文章とは言えないからです。
型にはめて書き直す練習
さっきの文章を福嶋式に当てはめて書き直すことにしました。
比較する
福嶋式によると文章というのは書きたいものと何かを比較すると際立つようになるそうです。
なるほど、確かに自分の身長が高いか低いかは、周囲の人と比較しないと分からないですもんねぇ。
ということで、飴と比較するものはチョコにしました。
最後に意見を述べる
福嶋式で書くなら、チョコと飴の結論、自分の意見は最後にまとめるのが分かりやすいそうです。
最初に意見を書いて、チョコと飴を比較して、最後にまとめとして意見を書く…そうすると読みやすい!ということなので、早速子どもにやらせてみました。
福嶋式で書き直した文章
子どもが書き直した文章は次のようなものになりました。
私は簡単に食べられるお菓子の中ではチョコと飴が好きです。でも飴の方がチョコよりも食べやすいので好きです。
チョコは持ち運ぶと溶けてしまって食べられないことがあるけれど、飴は溶けにくいのでどんな状況でも食べられるところが好きです。
だからチョコよりも飴の方が簡単にどこでも食べられるお菓子として優れていると思います。
うんうん、チョコって溶けちゃうもんねぇ。それなら飴の方がいいかもね。
と納得できる文に仕上がってきました。福嶋式、効果あるんじゃないか?
子どもが楽しく作文する
福嶋式をやってみて、何が一番良かったかというと「子どもが楽しく作文するようになった」ことです。文を作ろうとすると3行目で詰まっていたのに、型があるとスラスラと200字くらい平気で書けます。
次は何のことについて書こうかな!!と言い出したので、この本を買って読んで良かったと思ました。
問題集よりも役立つ
国語力をつけるためには、とにかく問題に触れさせよう!と躍起になっていたんですが、この本を読んでやってみると、文章を書くのはコツがあって、そのコツさえマスターしてしまえば楽しく作文ができるんだと分かりました。
問題集をやみくもにやるよりもこの「本当の国語力が驚くほど伸びる本」を読んでみた方が得るものがあったかも…。もっと早く読むべきだった。
まとめ
どうやって作文を書いたらいいか分からなくてダラダラした文を書いていた子が「本当の国語力が驚くほど伸びる本」のとおりやってみたら、かなり整理された文章を書けるようになりました。
やみくもに国語問題集をやらせるより作文力をつけるならこの本を実践した方が力が付くと思います。
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