中学受験の失敗学~志望校全滅には理由がある~を読んでみた

成績アップのための読書
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中学受験を見ていた家庭教師の人が書いた「中学受験の裏側」…暴露本です。 中学受験で翻弄される子供や親を冷たく客観的な視点で見ています。 中学受験にのめり込んでいる状態でこの本を読んだら、ハッと気付かされることがあると思います。

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子供を見て受験しろよ、と言う内容

著者は中学受験業界にいた家庭教師なので、いろんな事情を知っています。そんないろんな事情をたくさん書いている本なのですが、 一貫して伝えられるのが「子供の学力を見ないで、親の都合や見栄だけで中学受験をしている現実、それに振り回される子供たち」と言う図式です。お金をたくさんかければ良い学校に入れるとか、良い先生がつけば成績は必ず上がるとか、 そういう考え方をしている親を批判している感じがします。
著者のような家庭教師から見れば、絶対に合格するはずがないのに中学受験にこだわる親が愚かに見えているのでしょう。読み進めていると、そう言った子供の学力を無視した親を軽蔑するような眼差しが感じられました。 読んでいくうちに、中学受験にこだわる親が愚かに見えるのも頷けるようなエピソードがたくさん出てきます。

通塾について疑問があるならこの本を読むと良い

今塾に通わせているけれど「思うように成績が上がらない」「追加の授業が増えて支払いが大変になってきた」「季節講習などでさらに費用がかさむ様になってきた」…そんな場合はこの本を読むと宿の裏側が分かるかもしれません。塾や家庭教師にとっては、中学受験する子の親は「ただのお客様」なんだと思い知らされます。子供のためにお金さえ払えば… 良い先生さえつけば…きっと合格するはず!という希望に漬け込んでカモにされている様子がしっかりと描かれています。
もしこれから塾に通われる予定があるなら、塾講師や家庭教師の腹の裏を知っておくには良い本だと思います。

タイムリミットを決めることの大事さがわかる本

この本を読むと受験直前まで季節講習や追加授業を勧める家庭教師や塾講師に乗せられて100万近い大金を払っている親が描かれています。ラストスパートで頑張れば合格も視野に入る…というようなことを言われて支払っているんですが…。そんな営業トークの裏では「この時点でこの偏差値では無理だろう」ということが分かっているのです。親だけがまだ望みがあると考えて 子供のために代金を支払っています。
この本を読んで良かったなと思ったのは、このいつまでも希望を捨てない親にならないでおこうと思えたことでした。 6年生の10月時点である程度の偏差値にならなければ志望校をかえるという決断を、親がしなければなりません。いざ自分がその場になってみると、 だめでもともとという気持ちで受験させてしまいそうです。

子供の勉強をしっかり見ようと思った

自分の子供がどのくらいの学力があるのか?テストの点数は偏差値だけで測っていると、子供の伸び具合や弱点が見えなくなります。塾任せ、家庭教師任せにしていると、どうしても「もう少しやれば絶対に成績が上がる」という営業トークを信じてしまうと思います。営業トークじゃないにしても、自分の子供がどれくらいできるようになったのか、親として把握していないといけないなと思いました。
把握できていないと塾講師や家庭教師に勉強のペースを持ってかれてしまいます。本当に信頼できる塾や家庭教師にであれば良いのですが…。それを判断するのも子供の勉強の伸び具合を見ることでしか判断できないと思います。中学受験するなら(よほどできる子でない限り)親も一緒に子供と勉強するぐらいの心構えでいないと無理なんだなぁと改めて感じました。

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