10月に入ってすぐにカブトムシのメスが死んでしまいました。段々と脚がもがれていく様子を見ていたんですが…子供のころと違ったショックを受けました。
カブトムシのメス
カブトムシのメスは既に飼っていたオスのために買ってきました。8月10日のことです。この時はすごく良く動く元気なメスでした。大きさも中くらいで、飼っているオスとちょうど釣り合うくらいでした。
メスは産卵すると死んでしまうらしい
カブトムシのメスは産卵すると体力を使い切って死んでしまうという話を聞きました。うちの場合、オスが先に死んでしまっているので産卵はもう済んでいると思います。
産卵したかどうか確かめればいいんですが、どれが卵なのか?わからないので土を掘り返せる状況になったら探そうと思います。
メスの方が長生きするようだ
カブトムシはオスよりもメスのほうが長生きするようで、長く生きてくれるカブトムシは3か月くらい生きてくれるらしいですね。
オスの方は2か月くらいだとか。でも環境が激しいと(近くに異性がいるとか、同性と喧嘩しなきゃいけない環境とか)消耗が激しくて長生きしにくくなるようです。
弱ってくると食欲がなくなった
実をいうと「もう死んでしまうんじゃないか」という兆候はいくつかありました。ひとつが食欲です。もりもり食べていた時は昆虫ゼリーなんてひとつじゃ足りなくて、キュウリとか穴が開いて向こう側が見えるほど、スイカも皮だけになっていたり。
でも晩年はほとんど食べない感じでした。
脚がもげてくる
もっと弱ってくるとだんだんと脚が無くなっていきました。第二関節から脚が無くなったときはびっくりしたんですが、調べてみると老化のしるしらしく、見守るしかなかったです。
メスは2か月で死んでしまった
うちに迎えたメスは7月の終わりから8月に生まれたと考えられるので2か月生きてくれました。3か月は生かせなかったのかな。
子供のころと違う悲しみ
子供のころも飼っている動物や昆虫が死んでしまうと悲しかったんですが、大人になってから昆虫を飼って死んでしまうとそのころとは違った悲しさを感じました。
なんだろう。
カブトムシはこんな狭いところで一生を終えてしまったこと
色んな仲間に会えなかったこと
自然を感じて生きられなかったこと
自分で食べ物を探す必要がなかったこと
自分の巣を作ることができなかったこと
幸せってなんなのか?
結局、カブトムシの人生に自分の人生を投影しているんだと思いました。まるで引き籠って食べるものに困らないけど、何もない人生…それって幸せなのか?
もっと自由にしてやれなかったのか?
もっと自分で選んだ方が良かった?
自分の食べたいものを探したかった?
眠るところくらい好きに選びたい?
いやだなぁ、カブトムシの人生を真剣に考えるなんて、なんて根が暗いんだろう自分。
儚い命を目の前で…
カブトムシの人生はひと夏だったんです。猫とかよりずっと短い。こんなに短いなら好きに生きた方が良いじゃないか、と思ったんですね。
でも、人間の人生も木とか亀から見たら一瞬なのかも…と思うと自分ももっと好きに生きたらいいじゃないかと思うわけです。
カブトムシから学ぶもの
カブトムシは弱ってきて食欲こそ無くなってきたものの、最後まで頑張って生きていました。土にもぐったり、水を飲んだり。最後まで生きるんですね…。
はぁぁぁぁ。
落ち込みました。今は正直、もうカブトムシは飼いたくないです。森で出会ったらカブトムシを見て、それで良いじゃないかと思います。
カブトムシを飼うことって、実は人生を学ぶことなんじゃないかと。子どもにはどれくらい伝わるのか、死がまだ曖昧なのか?わかりませんが…。(親は応えました)
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