日本文学のススメという学研の漫画で小学生に文豪を教える

成績アップのための読書
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一般教養やニュースなどでも文豪の名前が出題されたりすることがあります。誰がどんな作品を書いたのか?を暗記するために「主な文豪の名前」を覚えさせることにしました。覚えやすいのがコミックエッセイの「日本文学のススメ」です。

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主な作家と作品を覚えさせる方法

一般教養での設問でありがちなのが「作家と作品名をいってさせる問題」や「作品のあらすじから作品名を答える問題」があります。しっかり覚えるにはそれぞれの作品を読んでみて、あらすじがサッと言えるくらいにしておけば良いのですが、小学生の読解力では昭和初期の文豪の文章は読みづらいらしく、全く読み進められません。
とりあえずどんな文豪がいてどんな作品を書いていたのかさらっと覚えるには、「作家の名前と作品がコンパクトに紹介された本」が一番です。 名作100選とかでもいいんですが、どうも堅苦しくて、これも小学生にとっては覚えづらいようです。

教育漫画を使って覚えさせる

日本の歴史とか、歴史上の人物、伝記など漫画として出版されているものがあります。初めのとっかかりと言うか、どんなことがあったのか?どんな人物だったのか?というのを大まかにつかむには教育漫画は便利に使えます。漫画だから読みやすいし、1日あれば読めてしまいます。
歴史以外にも、今回覚えようとしている「日本の作家と作品名」についての漫画があったので読んでみました。アマゾンの評価が五つ星中3.7でした。

出てくる人物は夏目漱石、樋口一葉、石川啄木、森鴎外、宮沢賢治、芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫、川端康成、中原中也です。

文豪作家の面白エピソードが満載

作家のおもしろエピソードや、だめエピソードが満載です。私自身が中学高校時代に芥川龍之介と太宰治に傾倒していたんですが、二人ともこの漫画ではダメんずとして描かれています。 名作にのめり込んでいる時に、こんなだめエピソードを容赦なく書かれてしまうと…きっとショックだろうと思います。 ダメな自分や、自己否定の中から昇華してあの名作が生まれたはずなんですが、このおもしろエピソードだけ読むと「ただのダメ人間」みたいに描かれています。
名作を読んでいて内容や素晴らしさを分かっているなら面白く読めますが、この漫画を読んでからだと、「あのダメ人間が書いた作品なんだ…」という先入観が入らないかどうかが心配です。

漫画自体の面白さはまぁまぁ

漫画としてこの 日本文学のススメが 面白いかと言うと、どうだろう?と思います。面白いエピソードは満載なんですが、テンポが悪くて読むのが疲れてきます。 漫画特有の盛り上がりやオチがなくてのっぺりした漫画なので一度読めば十分だと思いました。私は amazon の読み放題で読んだのでそこまで金銭的な負担はかかりませんでしたが、定価の1000円で買うほどの作品ではないかなと思います。 ただ子供は結構楽しんでいたので、家族全員で読み回すなら1000円なら払っても良いかもしれないです。

子供は文豪の名前を覚えたかどうか

本来の目的である「作家と作品名を覚える」が果たせたかと言うと、結構効果がありました。 なにしろ強烈なエピソードだけが厳選されているので「 あの変な人がこんな素敵な詩を書くんだな」とか「お金にだらしなくても名作がかけるんだな」というような不名誉な印象で覚えてくれました。 親としては作家の名前と作品名を一致して覚えてくれたので目的は叶ったのですが…これで良かったのかどうか疑問が残ります。

名作とか読書が苦手な子供におすすめです

そもそも名作を読んでみたいというような子供や読書が好きな子供は自然と作家名は図書館で見たりする機会が多いので覚えて帰ってきます。そういう素地がある子はこの日本文学のススメを読むことで「あの作品を書いた人はこんな人なんだな」と理解を深くすることができます。それはそれでいいんですが、全く文学に触れていない子供にも、この日本文学のススメはとっても読みやすいので「はじめのとっかかり」になると思います。普段全く文学の方を向いてくれない子供を振り向かせてくれると思います。
絵本と児童文学の狭間の年齢(小学校1年生から3年生くらい)にも漫画なので読みやすいと思います。家の子供(2年生)はゆっくり1話ずつなら自分で読めたので、1冊買ってゆっくり読むのもいいと思います。

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